私が大学生時代の就職活動時に受けた企業ですので大分前の話にはなります。
いろいろな企業を受けたのですが、とある小さなドラッグストアーを何店舗か経営している企業に応募をしました。地元の企業であまり名を知られてはいない企業でしたが、健康に携わる仕事がしたいと思い応募しました。
面接はいきなり社長面接。
まあ小さな企業ですので、そんなものかも知れませんがいきなり応募企業のトップと会えるのです。私の意気込みはもちろん半端ありません。緊張の中、面接開始。まだ60前の方で、かなりエネルギッシュな方でした。こちらも面接で聞かれるであろうことは、あらかじめ対策はしてきております。はじめは無難にそんな質問だったのですが、途中からその社長の本性が出たのか、聞かれる内容が変わってきました。
社長の変わった質問
「君は胸の中に、幾つ太陽を持っているかな?」
もちろん太陽など持っていません。その社長は続けて
「私は二つ持っている。君と同じでね」
二つ?私は二つ持っていると言った覚えもありませんが。ただ!私の名前が日が二つ付く名前であり、それを見て言ったようでした。社長は得意気に続けます。
「太陽が二つあれば、何かあってもくじけず頑張れる。君はそういう意味では恵まれているよ」
日が二つ付いている名前をつけてもらって、恵まれていると思ったことは正直ないですがもちろん私も受かりたい一心、意気込んで言いました。
「名前のとおり、私も太陽を二つ持っています!」キリッ!
この瞬間、この企業は受かったと思いました。なぜなら、そう回答したときの社長の顔があまりにも朗らかだったのです。
「そうか、やはりそうか・・」
とそこから太陽の仕組み、役割について、永遠と話されました。
今思えば、そこから私への質問はなかったように思えます。ひたすらその社長がしゃべっておりました。幾つか面接を受けていた私はかなり変わった面接だなと、大学生ながら思いました。他にも内定を頂きしたが、結局はそこにも内定を頂きお世話になることにしました。
あとで聞くと、社長は面接当時の話は忘れていました。適当なのか、直感的に話して、人を見ているのか・・経営者って、そんなものなのかなって、思った面接でした