ある学校法人の事務職を受けたときの話です。
この学校法人の選考は書類選考と面接が2回でした。面接は2度とも個人面接です。
第一次面接は2つのブースに分かれて1つのブースが終わるともう1つのブースで、計2回でした。その当時はわかりませんでしたが、採用担当部署の管理職とヒラ職員がペアで2組でした。第二次面接は管理職がずらっと並ぶ中での個人面接でした。
今回書くのは第一次面接についてです。第一次面接での質問内容は、業界自体の志望理由、その学校法人の志望理由などごくごく一般的なものが主でしたが、1つ忘れられない質問があります。
それは学生時代の部活経験に関するものです。私は合唱部に所属していて全国大会への出場経験があり、そのことを書きました。
不思議な質問をする面接官
他の企業や学校法人でこの項目に触れられる際には、その全国大会出場を通して学んだことや、クラブ活動で大変だったこと、学んだことを聞かれたのですが、この学校法人の質問は
「どんな曲?」
というものでした。
一瞬何を聞かれているのかわからず黙ってしまったのですが、全国大会で歌った曲の背景知識を記憶の奥底から引っ張り出して語り、事なきを得ました。
この学校法人に就職した後で同期の職員と選考について話したところ、皆、少なくとも1つは何とも言えない不思議な質問をされたとのことでした。
昨今の学校職員は学生のみならず保護者や教員、近所の方々などからの様々なご意見に対応する必要があるため、想定外の事態に直面した際に動じるか否かを試されたのではないかというのが我々の見解です。
尚、噂によると、私が受験した年の第一次面接受験者は、全員が第一次を通過したそうです。書類選考で相当絞り込んで、面接に呼んだ者は、その半分以上を採用するつもりだったようです。
ただ、他の年は面接受験者のうちごく少数しか採用されなかったこともあり、その年ごとに担当部署のトップの方針によって選考方法は大きく変わるようです。