私が通信業界のコールセンターの面接を受けた時の体験談です。
大手の会社だった為か会社説明会の参加人数も多く、倍率は高めのように見えました。事務職からの転職面接だったのですが、一次面接は一対一の個人面接、二次面接は複数対複数の集団面接でした。
応募人数が多いのを分かっていたことも有って、一次面接は「落ちても仕方ない」という心構えでしたので、面接の事前準備としては会社のホームページの確認と、「面接でよく聞かれる質問集」からいくつか質問対策したのみでした。
実際行われた一次面接は、タイピングテストと事前に提出していた履歴書・職務履歴書の内容確認。タイピングテストはいわずもがな、コールセンター業務で必要になってくる能力を確認する為です。
履歴書の内容確認は、私の場合は転職でしたので前職を辞めた理由を詳しくと、職務履歴書に書かれていない内容で、何か失敗したことや成功したことを…等でした。
どちらかと言えばざっくりとした雇用条件や、○○の場合は臨時出勤があるが対応できるか・通勤時間が長いが問題がないか等の事務的な確認に近い物が多かったように思います。
有難いことに、合格した場合は二次が集団面接になることを教えていただいていたので、それように準備をしました。
集団面接になると他の応募者と回答が被ってしまう事が多くなると聞いていたので、一次面接用に準備していた回答と合わせて、ニュアンスを変えた言い方・違う言い回しを幾つか準備しておきました。
逆質問の対策に力をいれ
それから用意に時間を割いたのは逆質問です。
面接官の方も実際に仰っていましたが、
「同じような質問が多い」との事。
- 職場の経験で嬉しかった事
- どんな人材を求めますか
- 入社までにするべきことは
などはよく聞かれる定番の物だそうなので、面接官の方も答え飽きているのかもしれません。
ですので、実際の職場の環境や一日の仕事の流れなどを自分の中でイメージして、その中で疑問に思うこと等を聞くのが良いと思います。
その方が、入社してからのイメージと違ったので即退職、という様な事態を防ぐことが出来ますし、入社後をしっかり想像出来ている、入社意欲が高い、と面接官への印象付けが出来るのではないでしょうか。
断りを入れる魔法の言葉
それから、今回の面接で学んだ事は
「前の方も仰っていましたが」
「少し時間をいただいても良いですか?」
を勇気を出して使う事です。
集団面接になるとどうしても回答が被ってしまう場合があります。
違う回答をしなければと焦って、伝えたい内容とは違う意図に取られてしまう事もありますし、準備のしていない内容だとどうしてもスムーズには話せません。
無理に違う回答をするよりは前置きをした上であれば同じ回答でも構わないと思います。
そして、私的魔法の言葉
「少し時間をいただいても良いですか?」
経験則ですが、最終面接近付くにつれて少し変わった質問が増えてくる気がします。
今回の面接では
「もし貴方が全く新しい、今どこでもやっていない商売を始めるとしたら何をしますか?」
でした。
咄嗟に思い浮かびますか?
受けた人は無言の時間を引き延ばした挙句答えられていませんでした。
一般的によくある質問集に載っているような内容ならともかく、突拍子もない質問であれば使って構わないと思うのです「すぐには思い付かないので、少し時間をいただいても良いですか?」を。
集団面接なら他の人に聞いているうちに考える時間がもらえます。(無理なら答えなくていい、と言われてしまう場合も有るかとは思いますが…)
今回の経験で、面接において一番大切なのは「いかに機転を利かせるか」だと感じました。面接と言う形ではありますが、基本は対人対話です。友達と話す時位のリラックスした心持で臨んだ方が柔軟性のある回答が出やすいのではないでしょうか。
勿論、事前の周到な準備があってこそ、ですが…。