進学塾の専任講師へ転職しようと面接を受けた際の話です。
前職時代、会社におおきな不満はありませんでしたが、資格試験の勉強時間を確保したいと思い、基本昼から出勤の塾の専任講師になろうと思ったのがきっかけです。
□選考の流れ / まずは三ヶ月だけ時間講師として働いてからという流れでした。(ここがポイントです)
その後、筆記試験→役員面接→社長面接です。
□筆記試験と役員面接特に変わった流れではありませんでした。筆記試験は塾なので一般企業と違い受験レベルの難しいものが出てくるのかと思いきや、一般企業の同程度のかなり簡単なものでした。
役員面接はさすがに役員ですからかなり威圧感はありましたが、通り一辺倒の問答しかなかったです。「もしかして、もう合格決まってる?」とさえ思いました。
そしていよいよ社長面接
これが壁でした。
通常は社長面接こそ、通り一辺倒に済むものだと思いますが、この会社の社長はこの業界では一代で超大手まで築き上げたカリスマの方でした。当然、通り一辺倒というわけにはいきませんでした。社長は頭の回転が速く、早口で質問をしてくるので、全く聞き取れなかったり理解できない質問も多く戸惑いました。
まさか、聞き返すわけにもいきませんから、聞き取れた語句から推論して答えていました。15分くらいこの調子でしたので、その時点で疲れ切っていました。すると社長がおもむろに、「では、最後の質問です」とゆっくりとした口調と低い声で言ったのです。
あれ?とは思いつつその質問を待ちました。
「三ヶ月働いた結果について聞きます。あなたの上司(校長)の悪い点について語って下さい」
もし合格したら今後もその校舎での勤務ということは決定していました。
しかも、その校舎はかなりの大規模な校舎で校長は合格実績、営業成績もトップの社内では一番のやり手の方でした。いわゆるカリスマですが、恐い人でした。悪いところを挙げろと言われても何も思い付きませんし、あったとしても言えるはずもありません。
私は面接ではご法度である「沈黙」をしてしまいました。
長い付き合いでその方の人柄などを知っていればなんとか言えたかもしれませんが、三ヶ月の付き合いですし、サッパリでした。沈黙が一分続きました。社長の方からそろそろ何らかのリアクションがあるだろうと思いましたが、社長は平然と構えています。
沈黙の空間。いよいよ最終ジャッジ
私はこの空気に耐えかねて「ありません」
というと
「無いわけないでしょう。いくらでも待ちますよ」
ときました。
それから15分、無言の面接が続きました。
すると社長から一言ありました。
「上司をよく見ていない社員を私は信用できないんだよ。面接はこれで終わりです」
ごもっともでした。返す言葉もありません。正直に言うと、塾業界というものを舐めていました。お礼を述べて退室しようとドアをあけようとした瞬間、
「まぁ、合格だけどね」
の一言をいただきました。嬉しさはありませんでした。むしろ、気が引き締まる思いでした。どういう業界、業種であろうがやはり会社は会社。プロ意識を持ってもらわないと困る、あまり舐めるなよというのが社長の意図だったのだと今ではそう思っています。
喝!を入れる面接
面接中の沈黙10秒でも気まずいのに、15分・・
普通黙ったたら面接官の方が助け舟を出してくれそうですが、さすがにいろいろな人を見てきた社長は考え方も違いますね。
最後の「まあ合格だけどね」が非常に重い言葉で体験者様の気が引き締まる思いというのが共感できます。
この感じだと面接前から内定が決まっていたような気もしますが、バイト感覚で塾講師になろうとしたのが見透かされて、社長が喝を入れたんだと思います!
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