これは私が就職活動の時に、食品商社の選考を受けた時の体験談です。
この企業は筆記試験はなく、書類選考を通過した後に、5人での集団面接がありました。
5人の学生に対して、面接官は2人。そのうちの一人は、次期社長になる方ということで、一次面接にもかかわらず上の役職の方が面接官を担当していました。
面接の最初の方は、自己紹介や志望理由などシンプルな質問ばかりでした。
しかし、中盤になると少し変わった質問が来るようになりました。
まず、ここの会社の説明会では、扱っているお菓子が参加者に配布されたのですが、そのお菓子の感想を聞かれました。この質問に対しては、純粋においしかったと回答する学生がほとんどでした。
謎の質問「おいしかったものは?」
次にされた質問が、最近食べてすごくおいしいと感じたものは何ですか、というものでした。私は質問の意図がまったくわからず、どう回答するべきか全くわかりませんでした。
そして、私は考えた挙句、母の作ってくれた煮魚と回答しました。そうすることで、温かい家庭で育って誠実である、ということが伝わればいいと考えたからです。
ほかの学生は、中国で食べた上海ガニであったり、お土産でもらったヨーロッパのお菓子であったりなど、食品を輸入している会社であったために、外国の食べ物を挙げていました。
面接官の反応は誰の回答に対しても同じで、未だにどれが面接官のほしい回答だったのかがわかりません。そして、その他に、色や食べ物、動物何でもいいので、自分自身を何かに例えてください、などといった少し変わった質問がありました。
そして、面接は45分程度で終わりました。約1週間後に面接の結果が来たのですが、私は不合格でした。その会社の社風がとても気に入っていたので、とても残念でしたが、面接での手ごたえななかったので仕方がなかったと思っています。
おそらく、就職活動の中でここの面接が、どこを見られているのかが一番読めなかった面接だったと感じています。