大阪に本社を置く小さな総合商社の1次面接が印象的でした。
その面接は個人面接だったのですが、面接時間はなんと1.5時間。
私が今までに受けた面接の中でも最長でした。
15分前には到着しておくようにということだったので、時間通り到着すると、応接室に通されました。
そこで、今までの自分の人生でのモチベーションを曲線で表すように求められました。恐らく面接前にその表を完成させるために、15分前集合だったのだと思います。
相性の悪い人が面接会場に
時間になると、人事の方に面接会場へと案内されました。
その方は、私がドアを開けて入室した後、部屋の隅に着席されました。面接を担当したのは男女1人ずつの計2人。男性は営業をされている社員の方で、女性は人事の方でした。
実はこの女性の面接官には、それまでの説明会や筆記試験でもお会いしていました。筆記試験後に15分の人事面談があり、その時に1対1でお話をさせて頂きましたが、正直なところ相性が悪いなと感じていました。
それはちょっとした話し方や表情から感じていたのだと思います。
主観ではありますが、応募者への配慮が足りなかったのではないかと、他社の選考を受けた今では思います。なので、入室した時にその方がいらっしゃるのを見て、あまりいい結果は残せないだろうなという予感がしていました。
記入したモチベーション曲線への質問
まずは事前に記入した曲線についての説明を1分程度で求められ、それに対して男性から質問をされました。基本的に聞かれたのは学生時代のことで、答えに詰まることはなかったのですが、唯一1問だけ今でも疑問に残っている質問があります。
それは女性がされたのですが、「卒論を書く際にインターネットや書籍以外から情報を得るとしたら、どんな方法がありますか?」という質問です。
私は欧州に関する研究をしていたのですが、その質問には「大学内にそのテーマと関連したことを研究されている教授がいらっしゃると思うので、その方々に伺いたいと思います。」と答えました。
女性の方はその答えにあまり納得がいっているようではなく、付け加えて現地に行って話を聞くという例を挙げられていました。その時は納得したようにして流していましたが、心の中では随分現実味のない意見だなと感じていました。
逆質問の時間
そして面接が始まって40分ほどたった頃にこちらから質問ができる時間を設けて頂きました。
事前に考えていた3つの質問と、それに対する答えを深掘りするような形で会話をしていました。かなりの時間話していたと思うのですが、3つの質問が終わった後もさらに質問を求められました。
私の実感としてはもう十分話したと感じていたので、「十分です。」と言った旨を伝えると、面接が終わりました。退室して建物から出てすぐに腕時計を確認すると、すでに1.5時間経過していました。
初めて1.5時間も面接され、しかも疑問が残る内容だったので、少し時間を無駄にしたような気もしました。
女性とは思っていた通りあまりうまく話せませんでしたが、男性とは会話も弾み、いろいろなことを親切に教えて頂けました。
結果は不採用。落とされてしまいました。
人事の方との相性はとても重要だと感じた面接でした。
面接で苦手意識を持つと入社したとしても上手くいかない!?
話がかみ合わず、お互いに不完全燃焼でモヤモヤしたまま面接終了してしまうんですよね。
今回は女性の担当者と相性が悪かったようですが、自分が苦手意識を持っていると相手も同じように思っていることが多いです。
「卒論を書く際にインターネットや書籍以外から情報を得るとしたら、どんな方法がありますか?」という質疑の部分もお互いが苦手意識を持っているような印象を受けます。
大手企業の場合、入社しても人事担当者との関わりは日常的にはありませんが、中小企業ですと日常的に関わることが多くなります。
面接時点で社員に苦手意識を持ってしまった場合は、よほど志望度が高くない限りは辞退も検討したほうが良いかもしれません。
体験者様のおすすめ!
就職活動の準備は比較的早く始めて、総合商社を中心に就職活動しました。
結局中堅の専門商社に就職できましたが、商社の面接や選考は独特であることが多い印象です。
就職活動ではエントリーシートが欠かせないため、参考書をたくさん見ましたが、一番参考になったのは「キャリアパーク」です。
私が志望していた総合商社へのエントリーシートの事例もたくさんあり、実際の内定者が書いているので勉強になりました。