私は小売業を志望し、小売業の中のいくつかの企業の面接を受けました。
ほとんどの企業が学生にする質問は
- 「学生時代に頑張ったこと」
- 「志望動機」
- 「入社してから実現したいと思っていること」
- 「自分の性格分析」
- 「学生時代何を学んできたか」
などを中心に、他にもいくつかの質問をしてきました。
それに合わせて私も面接対策をしていました。
その中で印象的だった選考をした小売業が一つだけありました。最初のエントリーシートの提出から最終面接まで、一貫して一つの質問だけをし続けていたのです。
その質問は「学生時代に頑張ったこと」です。
何回も面接に行き、その都度異なる採用担当者と顔をあわせるのですが、聞かれることは決まって学生時代に頑張ったことでした。用意することが一つだから簡単というわけではなく、質問が一つしかないからこそ、本気で学生時代に頑張ったことでないと質問に答え続けることができないのです。
学生時代頑張ったことの深堀質問
毎回異なる面接官は、同じ質問ではありますが、それぞれ違った角度から質問をしてきます。学生時代に頑張ったことをまず自分の口から説明して、そのあとに採用担当者からの質問が始まります。
- 「なぜそれを頑張ろうと思ったのか」
- 「頑張ったことで何を得られたか」という定番の質問から、
- 「それは周りにいた人にとってどんな影響があったか」
- 「あなたの気持ちの中のどんなところに火がついてそれを頑張り続けたのか」
など、自分ではなかなか気付けないような部分まで突っ込んでくる質問をしてきました。質問も一問一答形式で、間をおかずに質問されました。
エントリーシートを通過後の最初の選考は5人の集団面接で、二次面接は3人の面接になり、三次面接はグループワーク、最終面接は個人面接でした。
次々に人が減りながらの面接でしたので、とても緊張しましたが面接官の方々はみんな温かく優しそうな人でした。
結果は内定することができ、私も自分のことをありのまま深掘りして話をすることができたこの企業にご縁を感じ、入社することに決めました。一つの質問だけを掘り下げて聞いてくる企業は、とても印象的でした。