今まで特にやりたい仕事もなく、手当たり次第に就職活動をしていた記憶があります。本当に色んな企業を受けさせて頂きましたが、今回は面白かったなっていう企業の面接をお話させて頂きます。
あれは学生時代の就職活動はじめたばかりのときのことです。とあるコンピューター関連の企業を受けました。募集要項はシステムエンジニアです。正直、パソコン関係にまったくと言っていいほど知識もなかった私でしたが、教育がしっかりしていて、初心者大歓迎という項目を見て、怖じけず応募しました。
面接は、なかなか大人数の一挙6人まとめての面接でした。
それに対しての面接官は3人。まずは自己紹介をして、さあ面接が始まるかと思いきや、
面接官は言いました。
「お互い横の方とペアを組み、面接をしてください。」
へ?と思いました。
面接に来たのに、逆に私がその人を面接するのです。
とくに定められた質問要項もなく、ただただ白紙の紙を渡され、その横の人を面接して、要点をまとめ、うちの会社で雇う価値がある人間か、見定めるというものでした。
本当の面接官はそのとき・・・
本当の面接官は私たちがお互いに面接し合っている様子をチェックしていました。しかも時間は互いに30分ずつ。かなりの時間でした。堅苦しくなく、本当に楽しくやってくれ、ということで、はじめは緊張してましたが、みんな途中からは趣味についての質問や、色恋話の質問などを織り混ぜて、どのペアも楽しく面接してました。
それをどう判断していたのか?よく分かりませんでしたが、私は結果は合格。次の面接に望むことができました。そして次の面接も学生同士の面接をさせられ、それを面接官が見ているというものでした。
私はそこで落ちてしまいましたが、その企業は四次面接まであり、最後までこのスタイルでいったのでしょうか。いまでも気になります。
システムエンジニアの仕事で、この面接スタイル。何を求めていたのか?大人になった今でも、正直よくわかりません。ただ、緊張ばかりの就職面接のはずですが、これは楽しくできました。