就職活動の際、SPIや筆記には自信があったのですが、面接になると緊張し思ったことを伝えることができなくなり、就職活動中ずっと自身が持てずにいました。そのため、面接攻略に時間を割き、本やインターネットなどの模範回答を一通り確認し自分なりに工夫した回答を考えました。
実際に人を目の前にしても自分の意見を述べれるように、友人や知人、ゼミの先生にも協力してもらいながら面接対策を行いました。
面接対策の成果もあり、今までは面接で満足のいく回答が出来なかったのですが、実際の面接でもある程度、自分の考えを伝えることが出来るようになりました。そんなときにある大手通信会社の選考に参加しました。
私はもともと大手通信会社を志望しており、今までの面接対策はこの企業のためといっても過言ではありませんでした。グループワーク、SPIを通過し、いざ面接。
いよいよ始まった面接!面接官が一言
思いのほか緊張せず、和やかな雰囲気で面接が進んでいったのですが、質問も自分の思い描いていた練習通りに回答することができました。
面接に手ごたえを感じつつあったときに面接官がひとこと
「なんかマニュアル通りだね。」
と厳しい口調ではなかったですが、笑いながら言われました。
私も苦笑いするしかありませんでした。確かに模範回答集はいくつも目を通しましたし、面接の練習もたくさんしましたが、マニュアル通り言われたら、「じゃあ練習しなくてよかったの?」と思ってしまい、今までの努力が否定されたようでした。
面接も終わり、どうすればよかったのか、これからどのようにすれよいのかと【不採用前提】でこれからのことを考えていましたが、なんと面接通過。次の最終面接に進むことができました。
自信をなくし最終面接は対策せず・・
ただ「マニュアル通り」と言われ正直、練習前より自信を無くしていたので、最終面接は特に対策せずに選考に臨みました。が、後日まさかの内定。不採用だとばかり思っていたので、内定をGETできたことに驚きと嬉しさでいっぱいでした。
入社後に、当時の面接官、私に「マニュアル通りだね」と言った担当者が行う研修がありました。
研修の内容は内定者ひとりひとりと話す機会を設け、「何が足りないか」「何を身に付けるべきかを」個々にアドバイスしているようでした。
私の時は面接の話を笑いながら、君は「マニュアルみたいだったね」と笑いながら言われ、恥ずかしくなったのですが、続けて真剣な顔で「○○さんは内定者の中では練習と努力は一番見ることができた。ただこれから先、「努力を見せないテクニック」というのは必要だよ。」とアドバイスをいただきました。ものすごい名言を聞いてしまったような気持ちになりました。
たしかに私は面接対策をたくさん行い、質問に対し反射的に回答できるようになっており、少し変わった質問でも淡々と回答していました。努力を隠す「間」「テクニック」が当時足りなかったのだなと。これから先は意識して取り組もうと思える私の中では人生の名言です。