就職活動や転職活動を行っていると必ずと言っていいほど受け取るのが「お祈りメール」
お祈りメールとは不採用通知(メール)のことで文末に
「貴殿の益々の・・・をお祈りします」
と記載されていることからお祈りメールと呼ばれています。
近年このお祈りメールに対して受け取った人(不採用の人)が巧妙なメールを送り返すことが話題となっています。
例えば
○○株式会社 採用担当者様
いつもお世話になっております、獲腐欄大学の偏差値低太郎と申します。
先日いただいた不採用通知についてです。
内容を見る限り貴社には私を採用するにあたっての能力が欠如しているという判断を下さざるを得ないところであり、私自身この件を非常に残念に感じております。
そこで今回は貴社の人事の皆様へ向けた能力開発セミナーを行いたくご連絡させていただきました。
詳細は以下の通りです。日時:○月○日:10:00~16:00
場所:○○ホテル4F「鳳凰の間」
受講費:3000円(テキスト代2000円別途)なお、このセミナー受講後の私への採用通知などはスケジュールの都合上、一週間以内の受付となっております。
またこのメールは他社へもお送りしておりますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。
こういったお祈りメールに返信する行為を「お祈り返し」と呼びます。
自分が不採用にされたことに納得いかない人たちが、趣向を凝らして企業に返信するのですが、インターネット上には多数のお祈り返しの事例があり、どれもクスっと笑ってしまうものばかりです。
今回はお祈り返しの事例についてご紹介いたします。
お祈りメール返し事例
人違いを装う
○○会社 人事担当者様
いつもお世話になっております。
採用選考を受けさせていただいている丸出駄目男と申します。
本日、不採用結果を通知する誤配送メールを頂きました。
宛先内容をご確認いただき、正しい受信者へと教えてあげてください。
また、私への内定通知が届いておりませんので、再送をお願い致します。
個人情報が重視される昨今、メールの誤配送や未達は大きな社会問題ともなります。 一緒に働く仲間として、人事開発課様には改めて個人情報保護法をご勉強いただきますようお願いいたします。
当家CEOのご厚意
【氏名(姓名)】様
株式会社 新卒採用担当です。
この度は、弊社新卒採用に応募頂き、誠にありがとうございました。
慎重に選考させていただいた結果、誠に残念ながら今回は採用を見送らせていただくことになりました。 ご期待に沿うことができず誠に恐縮ではございますが、ご容赦の程宜しくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴殿の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
株式会社 新卒採用担当者様
先日このような氏名欄が空欄になった誤配送のメールを受信しました。
このような不手際は初めてであり誠に遺憾です。
当家での家族会議で早速これを議題とした協議を重ねた結果御社には私を採用する力がないという結論に達したのですが、 当家CEOの母がこのようなことで私を採用する一生に一度の機会を不意にするのはあまりに酷では?という意見が出ましたので、当家では御社に対して特別選考を実施したいと考えています。
つきましては先日御社の会社説明会を実施した場所での当家選考会を予定しています。
尚、会場の手配料等は全て御社負担となっておりますのでご了承ください。また、私の交通費として3000円のご用意もよろしくお願いいたします。
それでは当家選考会で人事部の方々とお会いできることを楽しみにしております。
自分が採用担当者だったら、「面白いな」と思って笑ってしまいますけどね。
実際にお祈り返しをする人はいるのか。
紹介したメールはネタとして普及しているのですが実際に行った人がいるようです。
一時期TwitterなどのSNSで実際に行った人が話題になり、お祝い返しが話題となりました。
大手掲示板の2チャンネルではチラホラいるようです。
実際に行わないほうが良い
当然ですが本人は面白がって行いSNSなどで「お祝い返ししたったww」といった感じで注目を集め、満足するのですが、実際には行わないほうが無難です。
学生であれば学校側へのクレームなどのトラブルに発展する可能性もあります。
まとめ
不採用になった企業へのお祈りメール返し。
見ている分には非常に面白いですし、スカっとしますが、実際に自分で行わないようにしましょう。転職サイトであれば運営サイトにクレームが入り、強制退会になる可能性もなきにしてもあらずです。
くれぐれも気を付けましょう!