大学3年、就職活動が解禁となってすぐの頃、なるべく早く就職先を決めるために飲食会社の面接を受けました。
その会社は焼き肉チェーン店の全国展開をメイン業種としていました。店舗名を口にすれば、誰もが知っていると思います。
私が面接を受けに行った際、書類の時点で一次選考をクリアした20名ほどの新卒予定の学生が、面接会場前に設けられた椅子にすでに座っていました。
会場の会社関係者の事前説明で、どうやら、五人一組で面接室に呼ばれ、グループ単位で面接をすることで、企業での適正をみる選考方法のようでした。
面接を待ちながら、隣の人と「集団面接は、緊張するね」などと話したことをおぼえています。
集団面接で聞かれたことはたった一つ
私は五人一組の一番目に呼ばれ、五つ並んだ椅子の一番奥に誘導され、正面に三人並んだ面接官たちから、最初に質問されることになりました。
三人いましたが、面接官からの質問内容は一つだけでした。「好きな食べ物と、その理由を言ってください。」というものでした。
私は、志望動機などはよく考えてきてましたが、好きな食べ物を聞かれると思わず、とっさに思い浮かんだ「グラタンです!」と答えました。
好きな理由は「母がよく作ってくれるから」だったか、緊張のあまりなんて話したのか記憶にないです。ひどく動揺してしどろもどろでした。
他の学生の好きな食べ物は「焼肉」
一分ほどの私の質疑のあとに、次に同じく「好きな食べ物は?」と聞かれた学生の答えは「焼き肉」でした。
理由は「焼き肉がこの世で一番おいしいと思っていて、こだわればこだわるほど奥深い食べ物だから」だったと思います。
その次の学生も焼き肉、結局私以外四人は皆「焼き肉」でした。
私はさすがに「全員同じはないだろう」と思い、面接官の顔を見て、反応をうかがおうとしましたが、何を想っているのかはわかりませんでした。
焼き肉関連の企業だから、ここは会社への従属意識を試す意味で、それが正解だったんだろうなと考えながら帰りました。
結局、その質疑が原因だったのか、ひどく動揺してしまったからかはわかりませんが、選考結果は落ちました。
面接に行く会社の業種などをよく調べて、想定できる質問を広げて考えようと思った面接でした。
正解は「焼肉」?
応募先の企業が焼肉チェーンを展開しているから「焼肉」と回答するのが正解かもしれませんが、どこかあざとい印象も与えてしまいそうですね。
こうした質問には素直に回答することが理想ですが、飲食の関連会社であれば、特徴的なメニューや売りにしている食材を思い切って回答してしまう方が面接が上手く進むかもしれません
ただし嘘をつくとしどろもどろになるためあまりお薦めできませんので、要注意です。
飲食関連の会社を希望している方は、選考先のお店の特徴的なメニューを覚えておくと良いかも知れませんね!
体験者のおすすめ!
残念ながら焼肉チェーン店は不採用となりましたが、その後に飲料系メーカーに就職できました。こちらも割りと名の知れた会社だと思います。
就職活動の際には自己分析やエントリーシート対策を中心に、少しでも興味を持ってもらえるよう工夫しました。
その際に参考にしたのが「キャリアパーク」です。
大手企業や人気企業に内定した先輩のエントリーシートが無料で見れ、志望業界に近い事例もあったので、参考にさせていただきました。
エントリーシートが通らなければ面接に参加できませんので、就職活動で少しでも多くの企業の面接を受けたい方にはまずはエントリーシート対策からお薦めします。