私は勤めていた運送会社の給与面に不満があり、機会があれば他の運送会社に転職しようと考えていました。
40歳を過ぎ、他業界に転職するよりも今までに培ってきた経験を活かせる、同じ業界の方が即戦力として雇ってもらえる可能性の高い方に賭けました。
今までは知人や友人の紹介など縁故で簡単に転職していましたが、自力で探し転職活動してみようと考え一つの企業に目星をつけました。
待遇の良い運送会社に応募
秋の終わりぐらいに、待遇面の恵まれた運送会社を見つけ転職を決意。
勤めていた運送会社を年内いっぱいで退職する事を伝えました。
転職しようと考えた運送会社にアポイントをとり、面接の日程を組んでいただきました。面接日はクリスマスの日でした。
前日までに面接官に聞かれるであろう、
- 前職の退職理由
- 転職に踏みきった動機
- 今までに経験してきた仕事内容
- 今後の仕事について
などを、実際の面接を想定し頭の中でシミュレーションを何度も行い、回答内容を整理して暗記しました。
面接当日は5人の応募者
面接日当日、私以外に5人の方も面接に受けに来ていました。
面接される方は、社長自身で私達6人は、事務所の2階の大広間に通されました。
二人ずつ並べてあった机の席に座り、社長が私達の前に立って、開口一番、
「交通安全に関する、ビデオを2本見て、感想文を書いて下さい。」
と言いました。
私の隣に座っていた方は若くリクルートスーツ姿の20代前半の若者で、社長に「ビデオをセットして」と頼まれていたのですが、「どうすればいいのかわかりません。僕はDVDしか扱った事がないので」と答えたので、思わず皆が失笑してしまいました。
その後も若者は
私が代わりビデオをセットし、ビデオを2本見て感想文を書いていると、例の若者が「たくさん書かないといけないですかね?」と問いかけてきました。
私はその若者に「たとえ文章が短くとも、自分が感じたことを書いて相手に伝わればいいと思いますよ。」と答えたのですが、その彼の感想文は一行で終わっていました。
感想文を書き終え、社長から簡単な質問が皆に対してあり、その一つに「運転前にする事は?」と、皆さんは、トラックの日常点検と答えたのですが、その若者だけは
「食事とトイレ!」
と答えました。
社長は笑いながら「朝ご飯を食べる事も大事で、出発前にトイレに行く事も大事だ。」と彼の意見も尊重していました。
年明けに無事採用の連絡があり翌日に入社の運びになったのですが、入社日に現れたのは、あの天然な発言をし場を和ませていた20代の若者でした。
今回の面接で感じた事は、素直に思った事をストレートに言う事って大事な事だと思いました。
ある意味素直な人間性を見るいい会社なのかもしれません。
素の人間性は評価される
面接では「自分を見せる」ことが一番重要なのですが、今回のケースだと一番「素の自分」を見せることができたのは、「天然な若者」ではないでしょうか。
裏表もなく面接という緊張する場を「天然」で和ませ、結果として採用される。
素の人間性を評価する会社も素敵な会社だと思います!
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