「恋人と友人どちらを優先しますか?」教育業界の面接で究極の二択

「恋人と友人どちらを優先しますか?」教育業界の面接で究極の二択

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私が大学院の時に新卒採用として就職活動していた時のことです。

当時、私は専門の食品業界のほかに学習塾や専門学校等を経営する教育業界等も積極的に就職活動をしていました。

その中で結果として食品業界からは1社、教育業界からは2社から内定をいただきましたが、そのうちの教育業1社の面接がいろいろと衝撃的だったのでそれを書きます。

作文から個性的

まずエントリーシートの審査が通過したらしく、私のもとに一次試験の案内が来ました。

まずは、新宿の本社に来て筆記試験を受けるというものでした。内容は簡単な性格検査と作文でしたが、作文が個性的でした。

内容は

「自分が仕事中に社用車を運転していながら私用で携帯電話を使用していたために前方不注意で事故を起こした。この理由を正直に会社に報告するか・しないか」

ということでした。

私はこの究極二択の選択に対して「正直」に理由を報告するという内容で作文を仕上げました。

そして一次試験に通過して、二次試験は模擬授業でした。

これも無事に通過していよいよ最終面接となる三次試験で、これがとても衝撃的でした。

衝撃の最終面接

最終面接は社長臨席による5対5の集団面接でした。

社長は中央の立派な椅子にふんぞりかえったように座り、右手にはタバコを持って時々ふかしながら受験生を迎えました。

自主性を試験する目的もあるようで、発言は全て挙手により順番が決まりました。

はじめに自己PRや志望動機などを尋ねられるやりとりが続いた後、社長が質問をしました。

「あなたは今日恋人との大事な記念日であり、普段はなかなか行けないようなレストランを予約した。いざ出かけようと言う時に、大事な友人がどうしても今手伝って欲しいことがあると連絡してきました。恋人との約束も今日これからしか行うことができない、友人も今でなければダメと言う。さてあなたはどちらの約束をとりますか」

と言うものでした。

私が答えようか考えをまとめているときに、ひとりめの受験者が手をあげ、「私は恋人を優先します。約束は前からしていたからです。」

と言うような内容のことを話し始めました。

そうなれば次の答えは1つしかない、などと考えていると次の受験者が手を挙げて発言しました。

「私は友人を優先します。困っている友人を放っておくことはできません。」

私の回答は・・

はっきり言ってこの答えはどちらでも正解であると言えますが、面接で前の人と同じ回答するのは敗北を意味すると考えた私は焦った後、漫画金田一少年の事件簿でのセリフが頭をよぎりました。

そして手を挙げ「私はどちらにも駆けつける手段を考えます」

と発言しました。案の定社長は食いついてきて

「いや友人は離れたところにいるし恋人との約束も迫っているんだよ。どちらかは選べない状態なんだ」

などとさらに掘り下げて質問してきました。

それでも「必ず解決策があるはずですから何とか考えます」などと生意気な回答をしました。

これが良かったのかこの企業から内定がもらえましたが、作文にしても面接にしても究極の選択を迫る内容だったことから、社長の好みがよく表れた試験だなぁと感心してしまいました。

答えのない二択

難しい質問ですね。

作文の時点から二択を迫ってきているので、こうした類の質問が好きなんでしょうね。

まず集団面接は前の人と回答が被ってはいけないということはありません。

被ってしまうと言いにくいかもしれませんが、「自分の意見を正しく伝える」ことが重要です。

この二択の質問に関していえば「正解はありません」

どちらを選んでも理由が明確に述べられるのであれば、問題ありません。

体験者の方は思い切ったことをしますね、「どちらも選択します!」とは・・

結果としては内定をもらえているようですが、あまりお薦めできません。

お薦めできない理由としては「具体的な理由を述べることができていない」「質問の意図を汲み取れていないという印象を与えてしまうため」です。

なるべく二択はどちらかを選択しましょう。

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